OMRとOCRとは?手書きデータの読み取り技術とアンケートや試験での活用事例を解説
皆様はOMRやOCRという技術をご存じでしょうか?
これらは手書きのマークや文字をスキャンして読み取り、コンピュータに使うためにデータ変換をしてくれる大変すぐれた技術です。
通信販売や共同購入等でお申込みをする時に料金や番号を記入する用紙を見たことがあるのではないかと思います。
また、アンケートや試験等でマークシートを黒く塗りつぶしたり、数字を○で囲んだりしたことがあるかと思います。
これら手書きで記入された用紙の読み取り作業に使われている技術、これがOMRとOCRです。

東海共同印刷では特にアンケート事業や各種試験、共同購入に関わるお仕事等でこれらの技術を活用してまいりました。
今回はこのOMRとOCRのことについてご紹介します。
データ入力作業の労力を軽減!
文字やマークを読み込んで直接コンピュータに取り込める。
①マークを読み取る OMR
OMRは、「Optical Mark Reader」を略したもので、簡単に言えば「マークを読み取る機器」という意味になります。シートやカードに鉛筆などで塗ったマークを光学的に読み取る技術で、各種試験のマークシートやアンケート調査の回答用紙等でよく使われています。


東海共同印刷では「従業員エンゲージメントサービス」や「アンケートまるごとサポート」等のサービスで数多くのアンケート調査を行っていますが、そこではOMRによる読み取りが欠かせません。
OMRを使えばマークを読み取ってデータ化できるので、大量のアンケートシートを1枚1枚手で集計するような面倒な作業はなくなります。
しかし、OMRによる読み取りには一定のルールがあり、そこをクリアしていなければ「はじかれて」読み取れなくなってしまいます。OMRにきちんと読み取ってもらうには、「見やすさ・書きやすさ・答えやすさ」を考慮したマークシートの用紙設計など様々なノウハウが必要になります。また、事前の検票作業など、読み取り前に欠かせない細かい作業もあります。これらのノウハウを体得してようやく「OMRが使える」と言えるでしょう。
※東海共同印刷の社内アンケートで行われた作業です。(2025年3月)
OMRを活用したアンケートは
下記サービスで数多くご利用されています。
\ぜひ、ご覧ください/
②文字を読み取る ОCR
ОCRは、「Optical Character Reader」を略したもので、簡単に言えば「文字を読み取る機器」という意味です。手書きや印刷された文字をイメージスキャナやデジタルカメラで読みとり、コンピュータが利用できるデジタルの文字コードに変換する技術です。ОCRがもっとも力を発揮するのは、料金や番号などの数字や記号の読み取りであり、東海共同印刷でも共同購入のご注文の読み取り用に多く使われています。
しかし実のところ読み取れる文字には限度があり、特に手書き文字の読み取りは書き方の「癖」による誤読が多くあるので注意が必要です。そこで東海共同印刷では、機械で読み取る前に調査票を目視で確認する検票作業※1やスキャン後に誤読・認識不良の修正をする作業※2が読み取り作業のノウハウを熟知したスタッフによって行われています。

ノウハウを得たスタッフによりスピーディーで的確にチェックされます。
※試験では「改ざん」になるため、この作業は行われません。

ソフトが指摘する誤読・誤認不良の箇所を目視で確認し、
修正・削除をオペレーターが行います。
OMRとOCR それぞれの長所を活かして、
1枚のアンケート用紙で一緒に使うこともあります。

アンケート事業を行うための様々なノウハウを培ってまいりました。
企画から用紙設計、集計・分析までおまかせください。
\ぜひ、ご覧ください/
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